お早うございます。早起きディレクターです。
テレビでロケをする場合は「事前にロケハンで見つけた興味深そうな場所に本番でもう一度でかけて撮影する」ということが行われるんですが、時には”時間のしばり”やストーリーが変更した都合で撮影をしない(できない)場合もあります。
とはいえ「事前に約束しておいて当日いきなりキャンセル」なんていう失礼なことは出来ません。
だから自分の場合は下見で面白そうなネタを見つけてもすぐに取材の約束はせず、そのネタは保険として頭に入れておく程度にとどめることが多いです。(そんな場合は下見時に観光客を装うこともあります)
ですから取材に行く行かないは当日の状況次第。
当日あらためて相手さんに挨拶すれば大抵の場合笑顔で迎えてくれます。
ちなみに今どきこういうやり方をするディレクターは少なくなりましたが、自分としてはこのほうが当日は自由度が増して楽しいんです。(もちろんリスクもありますが)
ただそうなるとロケハンで見つけたものの、取材しなかったネタがどんどん溜まっていくわけです。
もったいないけどそれも仕方がありません。
今回も数年前にロケハン先で撮影した写真を紹介しますが、この半分以上が本番では取材していません。
この回の場合はその原因としてロケ当日にある事件が起こったことも大きく関わっています。
さて、ここはどこ?でどんな事件が起こったのでしょうか?
今回も撮影した写真から場所を想像してください。
ヒントは「雨と坂道と平家」です。
スタートは清盛さんにまつわるお寺
おとそ気分も抜けた2015年。
ロケハンは年のはじめの寒い朝でした。
アシスタント嬢とふたりやってきたのが赤いお堂のある立派なお寺。
ここはかつて清盛をはじめとする平家一門の屋敷が並んでいたあたりです。
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「無事かえる」
ロケ本番ではこのお寺の「銭洗い弁財天さん」でお金を洗い商売繁盛を祈願しました。
そこへアジアから来たカラフルな服装な若者たちが自転車で登場。
赤青黄の「信号機」みたいな写真が撮れました。
町家の風景
この町はこういう昔ながらの家並みが残っていてとても絵になります。
ぼーっと歩いていると心が落ち着きます。(中央はかつてのアシスタント嬢です)
そこへアジアから来たカラフルな服装な若者たちが自転車で登場。
さらに赤いダウンを着た地元のおばあちゃんもやってきます。
町の印刷屋さんです。
ここは普段は小学校の教科書なども印刷しているそうです。
僕は町工場が好きなのでご主人にいろんな人生話をうかがいました
(ロケでは結局行けませんでした)
そして有名な観光地のある通りです。
ロケ当日は雨で、長谷川さんはこのあたりを足をひきずりながら歩いていました。
この時包装で流れていたBGMがちあきなおみさんのこの曲「黄昏のビギン」でした。
切ない。
気を取り直して生八ツ橋屋さんでひとやすみさせてもらいました。
可愛いお姉さんに癒やされる画伯・・・![]() |
ほかにも本番では行かなかった場所やお店も
ロケハンでは飴屋さんにも伺いました。
「むかし女の幽霊が飴を求めにここにやって来た」という有名な怪談話とも関わりがあるお店です。
優しそうなご主人と雑談に花が咲きました。
きっとこの方なら絵になるから長谷川さんも喜んで描いたでしょうね。
さて、ここは一体何処でしょうか?
というわけで今回の撮影場所は・・・京都東山の六波羅蜜寺界隈でした。
(放送は2015年1月29日)
この日は雨などのトラブルのため撮影方針は大きく変更。
結局長谷川さんの靴ずれをメインとした展開になりました。(どんな展開や!)
でも長谷川さんには申し訳ないんですが個人的には大好きな回です。
靴ずれで始終ブルーな長谷川さんでしたがロケが終わって雨も上がったらこの状態でした。
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靴屋さんの前にて |
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