「とびだせ!えほん」のテーマ曲「風をあつめて」「ワンダフルワールド」

2020-04-26

「とびだせ!えほん」アーカイブ TVディレクターの仕事 とびだせ!えほん 音楽&ギター

t f B! P L
おはようございます。早起きディレクターです。 4月26日。還暦を迎えました。
偶然ですがきょうは担当している「とびだせ!えほん」の誕生日でもあります。
まさか、こんなコロナ騒動の状況で60歳になり、コーナーが9年目をむかえるとは思いもしませんでしたが、今日は自分にとっては記念日です。勝手に好きな音楽について書きます。
でも、好きな音楽といってもジャンルが広すぎるのでコーナーでお世話になっている音楽についてです。

「風をあつめて」と「ワンダフルワールド」


今から9年前。「とびだせ!えほん」がはじまって2カ月ほどたった頃、たまたまYahoo!質問箱を見ていたらこんな質問がありました。 『とびだせえほんの最初にかかる曲が気に入ったのでCDを買いたいのだが題名がわからないので教えてほしい』
それを見て「テーマに選んだ曲はやっぱり長谷川さんのイメージに合っていた」と確信したものです。
もちろん自分が作曲したわけでもありませんから偉そうなことはいえませんが、VTRのテーマ曲にはいつも思い入れがありますし慎重に選びます。



「風をあつめて」は現在の邦楽ロックの原点とも言われる「はっぴいえんど」というバンドが1971年に発表した曲です。
当時は音楽通以外には知る人ぞ知る?というイメージでしたがいつのまにか、われわれ世代の心をつかんでいた名曲です。
数年前にもCMでも流れていましたからいまやお馴染みでしょう。
この曲に関しては、コーナー開始前から絵本作家の長谷川義史さんにはきっと合うだろう、という予感がありました。わりと情緒的な曲ですから誰にでも、そしてどんな場面にでもつかえる曲ではありません。
でも当時の長谷川さんは絵本の世界では有名ですがテレビの世界ではまだ知られていません。いわば真っ白なキャンバスみたいな人だから何色にでも塗れます。

もう一つの「ワンダフルワールド」とともに

そんなことを考えていたある日、たまたま車を運転しながらラジオを聞いていたら、ちょっとインパクトのある歌声が流れてきました。
タック&パティと言うアメリカの男女ジャズデュオが演奏する「ワンダフルワールド」です。もちろん知ってはいましたが、ルイアームストロングの歌う「ワッツ・ア・ワンダフル・ワールド」ほどには聴き込んでいなかったもうひとつの「ワンダフルワールド」。
家に帰ってサムクックの原曲をあらためて聴いてみたら、いっぱつでやられました。
そして安心もしました。

「この曲ならとびだせ!えほんのエンディングが締まる」

ずっと「ムーン・リバー」に憧れていました


実は当初「とびだせ!えほん」のエンディングには昔から大好きな「ムーン・リバー」を考えていました。言わずとしれた名曲ですが、なぜかいつも使いきれなかった。
きっと曲が良すぎて自分の稚拙なVTRでは中身が追いつかないのでしょう。



でも「ワンダフルワールド」の持つ爽快感はコーナーの最終部分を確実に締めてくれました。
しかも「Don’t know much about history」とはじまる歌詞もコーナーの趣旨にぴったりでした。

「wonderful world」

Don’t know much about history,(歴史のことなんかよく知らない)
don’t know much biology(生物学なんかよく知らない)
Don’t know much about a science book,(科学の本のことなんかよく知らない)
don’t know much about the french I took.(専攻したフランス語のことなんかよく知らない)
But I do know that I love you,(でも、君を愛していることは知ってる)
and I know that if you love me, too,(君も僕を愛しているなら)
what a wonderful world this would be.(どんなに素敵な世界になるだろう)
   

思い出は音楽とともに・・・

コーナーではオープニングやエンディングと同様、印象的なシーンにはよくお気に入りの古い曲を使います。
第1回目の京都市蹴上編。雨の路地のシーンでは橋幸夫さんの「雨の中の二人」。 京都大学の裏手にある吉田山の昼下がりではジャズピアニスト、ジョン・ルイスが作曲した「Skating In Central Park」。
伏見で屋形船に乗るシーンでは島倉千代子さんの「愛のさざ波」。
以降もイーグルスの「デスペラード」や沢田研二さんの「君をのせて」など。
いまでは曲とシーンがすぐに結びついてしまいます。

「風をあつめて」や「ワンダフルワールド」、そしてコーナーで使用した曲もすべて「ムーン・リバー」と同じくらい思い出深の曲になりました。 人との出会いもそうですが、音楽にまつわる思い出がどんどん増えていくのもこの仕事をする幸せの一つです。

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