情報と情緒・・ゆるくてごつごつしてるけど心に残るもの

2020-11-13

TVディレクターの仕事 とびだせ!えほん

t f B! P L
お早うございます。早起きディレクターです。
長谷川義史さんの「とびだせ!えほん」を8年以上も担当させていただいておりますが、今やこのコーナーは自分にとって「日々の楽しみ」大げさに言えば「心の糧」みたいなものです。
自分のやりたいスタイルで番組作りができるというのはディレクターにとって本当に幸せなことです。
でもこういった「昭和的空気の残る旅もの」・・・例えば、収録した現場の会話を実音で使いながらテロップは控えめに、そしてゆったりした音楽を使って構成するVTRは最近ではだいぶ少なくなりました。
需要が少なくなったからでしょうか。

今はたくさんのカメラを使って大量の素材を撮影。それをエフェクト加工しながらおしゃれなテロップと今風のナレーションで飾り立てるVTRが主流になっています。
(NHKなどでは大人の視聴者を意識した昔ながらのゆったりした旅ものを見かけますが

ゆるさと情緒の境目


よく「とびだせ!えほん」は絵本作家さんが絵を描きながら旅をする”ゆるいコーナー”なんて言われます。
現場の空気はたしかにゆるい。
でもディレクターは良い素材を得るためにかなり綿密に演出しながら撮影しています。時にはスタッフから離れた場所で、鬼のような形相であれこれ悩んでいる時もあります。
ぼやーっと考えなしに撮影していてはVTRに情緒感など出せませんし、長谷川さんのスケッチ画も活かすことが出来ません。
でも、この情緒感が一部には「ゆるい」という風に受けとられることもあるみたいです。まあ、いいんですが。

今や小型特殊カメラやドローンを使った撮影だったり、5Kや6K動画などで映像はよりリアルに美しくなっています。編集でもデジタルなエフェクト技術も進歩していますから、それなりの素材さえ用意すればディレクターは”いかようにも”編集処理はできるようになりました。
しかしそれにも限界はあります。
まずは「現場の演出をきっちりする」というのが大前提。
これは映像のプロなら当たり前のことです。


時代のふるいにかけられても残るもの

テレビを含む映像メディアは今後ますます情報的なもの重視されていくはずです。
その一方で「とびだせ!えほん」のようなゆるい情緒的なものは消えていくかもしれません。
でも本当か嘘かわからない大量な情報に振り回されて心の置き場をなくしている人もきっといるはず。
僕ら昭和のディレクターはそんな人達がすこしでもホッとできるような、一見”ゆるくてごつごつしているものを作るしかありません。
時代の”ふるい”にかけられてもしっかりと心に残っていけるようなものを作り続けるしかありません。
でもそれってまるでコロッケのようです。ああ、また食べたくなってきました。









注目

時代遅れのシャボン玉のようなコーナー「とびだせえほん」

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