【とびだせ!えほん】ロケ隊6人の秘密と、草むらに消えたスマホの謎

2020年9月18日金曜日

TVディレクターの仕事

t f B! P L
お早うございます。早起きディレクターです。
ぼくが今、担当している「とびだせ!えほん」のチーム人数はふつう6人です。
これが機動力の必要な報道の取材だとカメラマンとディレクターの2人だけなんてこともありますし、バラエティーなどでカメラ台数が増えればさらに人数は増えていきます。


ロケは6人くらいがちょうど良い


25年以上前にぼくが担当していた旅番組「ふるさとZIP探偵団」などは、まだバブル全盛で予算にも余裕があった時代でしたからカメラマンも2人。さらに照明さんなども同行していたので10人以上の大所帯でした。しかも屈強で汗臭い男達ばかり。(中盤からは美しい女性スタッフも増えました)
そうなると、ここ1番の見せ場の時はわっしょいわっしょいお祭り気分で撮影できるので心強いんですが、時にスタッフ同士の個性がぶつかって大変な時もありました。

その時の経験は後に生きていますが、いずれにしても今の6人くらいの人数がぼくにとっては非常に心地よいしやりやすい。
そもそも番組やコーナーってそのチームの空気感に左右されることがよくあります。
しかもロケチームって家庭や学校などと一緒で、やっているうちに必ずそれなりの役割分担ができてきます。


「とびだせ!えほん」のメンバー紹介


例えば「とびだせ!えほん」チームの場合、ディレクターはさしずめ監督&1番バッターで「きっかけづくり&舵取り(かじとり)」の役割でしょうか。
現場の空気づくりから取材対象の選択、話の内容まで、チャンスメイクと演出はディレクターの仕事だと思っています。

そしてアシスタント嬢はチームを和ます「アイドル」みたいな存在。にこやかな女性が1人いるだけでロケチームの意気は2倍3倍にもあがります。
長谷川さんはロケ中はたいがい彼女と一緒にいます。

続いて音声さんは「情報係」。
常にヘッドホンをつけているので周りの音がよく聞こえているからでしょうか?現場付近の情報をいち早く掴むことが達者。しかも音声さんってコミュニケーション能力の高いタイプが多いのでディレクターの良き聞き役になってくれます。

そして、えほんチームの場合カメラアシスタントはみんなの「ぼけ役&マスコット」です。
彼は車の運転手も務めているので現場での機動力は彼にかかっているのですが、なぜかよく道を間違える。その結果、いつも僕や音声さんに突っ込まれているんですが、そんな時長谷川画伯はそばで嬉しそうにクックックックッ笑いながら見ています。
悪い人です。

そして我がチームの「重鎮」が70歳のカメラマンの田中さん。
たいがいのロケチームはカメラマンの存在が大きいものですが、我がチームも同じ、、いやそれ以上です。
なんと言っても僕が高校生の頃から現役の名カメラマンですから。



田中さんは車での移動中もほとんど口を開きません。
たまに分かりにくい冗談(笑)を言いますが、たいがいは静かに目を閉じてスタッフの話を聞いています。そして現場に到着すれば、ディレクターの説明を少し聞いただけで内容を把握し着々と仕事をこなします。
「とびだせ!えほん」の場合、ディレクターが指示しなくてもカメラが回っていることもよくあります。
僕が考えていることはお見通しです。

「いざ!」という時には必ず重鎮が活躍する


ところで話は変わりますが、僕はずっとガラケー持ちでした。しかしついに最近スマホに代えました。
で、新品のつるつる滑りやすそうなスマホを持った瞬間に確信しました。

「俺は絶対この電話機を無くす」

そして購入して5日目が「とびだせ!えほん  」の奈良県山之辺道のロケ。

この日はじめてスマホを持って出かけたのですが、案の定、取材が終わったころ気がついたら胸ポケットに入れていたはずのスマホがなくなっていました。
どうやら珍しい彼岸花を撮影している時に草むらの中に落としてしまったようです。

がっかりしていると「日が暮れるまでにみんなで探そう!」という田中さんの声。
そこでチームのみんなでわいわいと場所を分けてスマホ探しです。
普段はのんびりしている長谷川さんまで心配して手伝ってくれるし、この日たまたま僕たちを取材に来てくれていた取材班の方達まで加わってくれました。本当にありがたいことです。
そして探しはじめておよそ10分。

「あったでー」

彼岸花の土手に落ちていた黒いスマホを見つけ出したのはやっぱり重鎮の田中さんでした。
たいがい、ロケチームってこういう役回りなんですね。
まさにロケチームの4番バッターです。

ちなみにもう一人の4番バッターである長谷川さんは探しながらも横にいたアシスタント嬢に「もしスマホを見つけたら蹴っ飛ばして隠したるねん!」と嬉しそうに笑っていたそうです。


追伸:現在(2026年)の私が「音と映像のチームワーク」で機材トラブルを乗り越えた、執念の4Kドキュメンタリー

本文で「ロケチームはそれぞれに役割があり、いざという時にはプロの執念が道を切り拓く」というお話しをしましたが、還暦を過ぎてYouTuberとなった現在の私が、まさに「カメラが壊れる」という最悪のハプニングを、音と映像の執念のチームワークで乗り越えた最新の旅動画をYouTubeに公開しています。
向かったのは、富山県の雨晴海岸。
過去二度訪れても全貌を見せてくれなかった「海越しにそびえる立山連峰」の絶景を求め、三度目の正直で挑んだ執念のロケ記録です。
実は道中、手軽なサブカメラが突然「片ボケ」を起こすという大惨事に見舞われました。
普通ならロケ中止となるところですが、そこは本文に書いた重鎮の田中さんのように「何としてでも撮り切る」という元テレビ屋の意地がうずき、「映像がボケるなら、大好きな音楽と音の演出で情緒を伝えよう!」と機転を利かせました。
劇中の散歩シーンでは、自宅で私が心を込めて多重録音したアコースティックギターの音色を最高のチーム(役割)として仕込んでいます。
動画の【21分00秒あたり】から流れる『赤いスイートピー』は愛機「ローデンギター」の透明な響き。そして、29分00秒で奇跡の立山連峰が姿を現したハイライトシーンのオリジナル曲は、もう一本の相棒「マーチンD76」の重厚な音色で、贅沢に弾き分けて音響演出を施しました。
文字で「とびだせ!えほん」チームの愛おしい楽屋裏を味わっていただいたあとは、ぜひ、おじさんディレクターが音と映像の執念のチームワークで紡いだ34分間のロードムービーへ、ヘッドホンなどをつけて極上の音色を聴き比べにお出かけください!
👇 【4K動画】ついに現れた聖なる嶺。二度の敗北を経て出会った奇跡の立山連峰|雨晴海岸・富山旅

映像を楽しんでいただけたら、ぜひYouTube側の高評価やチャンネル登録で、おじさんYouTuberの次なる「本気のモノづくりと音楽旅」への応援をよろしくお願いします!








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大阪市, 大阪府, Japan
元テレビ番組ディレクター。長年、映像制作の最前線で「伝えること」に心血を注いできました。 現在は、朝の澄んだ空気の中で行う「早起き散歩」と、各地の歴史に触れる「神社巡り」をライフワークにしています。現役時代に培った映像制作のノウハウを詰め込み、YouTubeでは「大人の本気の趣味」としての動画を配信中。 このブログでは、動画では語りきれなかった撮影機材の裏話、旅の細かな記録、そしてディレクター視点での「日常の切り取り方」を綴っています。 映像と文章を通じて、皆さんの日常が少しだけ豊かになるような「朝のひととき」をお届けできれば幸いです。 ▷ YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@HayaokiTVDirector ▷ お仕事・お問い合わせ:junyo1123@gmai.com

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