「とびだせ!えほん」岡山市編の見どころ&裏話

2020-06-11

「とびだせ!えほん」アーカイブ コーナーからお知らせ とびだせ!えほん

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おはようございます。早起きディレクターです。
いつも訪れたロケ先で、お気に入りの風景や人々を見つけては素早くちゃちゃっとスケッチしてくれる長谷川義史画伯ですが、そううまくは事が運ばない時もあります。

雨の日のスケッチは大変なんです


雨の日は傘をささなければならないのでそれだけでも描きにくいのですが、さらにスケッチブックが少しでも濡ると油性のマーカーペンがすぐにだめになります。
コーナーも初期の頃は画伯も周りに気を使っていたのか、多少の雨でも黙々と絵を描いていました。しかし、この岡山編を放送した2016年くらいになると、かなり正直な感想を述べるようになっています。

「雨のロケはいやや・・・」

気持ちはわかります。とはいえ、雨だからといってロケを中止するわけには行きません。
そんな中、”晴れの国”で知られる岡山で迎えたロケ当日は朝から大雨でした。

”晴れの国”岡山で画伯大苦戦(2016年放送)

                                解説と見どころ


取材日当日の朝、すぐにお城に向かう予定だったロケ隊は、急にロケ場所を変更して西川緑道公園という桜並木の下で撮影をはじめることにしました。
岡山の宿舎を出発するときから長谷川さんは雨で憂鬱(ゆううつ)そうでしたが、桜を眺めればすこしは気も晴れるかなと思ったからです。
そしてその目論見はあたりました。
長谷川さんは公園についた途端に散る花びらの桜模様に魅了されます


何気ない自然に美しさを見出す


散った桜に美しさを見いだすところはさすがですが、こうした体験は過去の「とびだせ!えほん」でも何度もありました。
長谷川さんはよく「自然の作り出すものはみな美しい」と口癖のように言います。「人間の作ったものは愚かしい」
 
2013年冬。
極寒の中訪れた秋田県田沢湖でも、真っ白に降り積もる雪の中にたたずむ一本の木に感動したことがありました。



また同じ年の秋には、雨の京都仁和寺編では紅葉の枝に垂れて光り輝く雫に魅了されました。




ひとが見向きもしないような日常に目を留める長谷川さんの感性がこのコーナーの基本ですし、そんなところに共感を持って見てくれる方も多いのではないでしょうか。

もちろん担当ディレクターは常に「雨もまた良し」という気分でロケと向き合っているんですが、どうにも長谷川さんにとっては雨だけは特別苦手みたいです。
しかも雨の中で手数の多いお城を描くのは大変です。


やすもんの歌舞伎座!? 後楽園は「三名苑」のひとつ


別名「烏城」と呼ばれる岡山城は、宇喜多秀家が8年もかけて築城した名城です。いくら雨で描きにくいとはいえ、やすもんの歌舞伎座呼ばわりされては迷惑ですが、長谷川さんはそれでも必死に描きます。そして精魂尽きてしまいます。
城の中では屋根の窓から見えるしゃちほこも描き損じ、海外から来た美人姉妹の絵も失敗して、ついにキレてしまいます。上の写真はそのあとお城に再チャレンジしている場面です。はたしてリベンジはなるのでしょうか。

ちなみに岡山の後楽園は金沢の兼六園、水戸の偕楽園とならぶ「三名苑」のひとつです。そして東京の後楽園とは無関係なんだそうです。知ってましたか?
ここでも雨に散る桜の美しさが印象に残りました。


昭和な雑貨屋さんでボブ・ディランが流れる


お城を出て見つけたのが昭和な空気の雑貨屋さん。
ここでは長谷川さんの大ファンだという女性も登場するんですが、なぜか長谷川さんは照れてしまい、いきなり従業員をスケッチしだします。
きれいな女性を描くのは苦手なはずなんですが、この時はそれまでの不調が嘘のように見事なスケッチです。
きっとお店に流れていたボブ・ディランの名曲「Don't Think Twice, It's All Rightくよくよするなよ)」も影響したんでしょう。



ところでこの岡山編は長谷川さんご本人も、もう一度見たかったんだそうです。
それだけ雨で苦労した印象が強かったんでしょうか。

「雨に打たれて 風に吹かれた」 岡山編でした。





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