気楽に生きるコツ!所詮言葉は出来損ないのパッチワークなのかもしれません

2024年11月12日火曜日

定年後の生活

t f B! P L
お早うございます。早起きディレクターです。
僕は目に持病があり(緑内障です)しょっちゅう眼科に行くんですが、看護師たちに目の状態を聞かれるたびにその返答に困ってしまいます。
というのも、具体的にどのような表現で自分の目の症状を表せばいいのかいつも悩むからです。

とりたてて「目が痛い」わけでもなく「目が霞む」わけでもなく、かといって、なんだかいつもと違う「ちょっとモヤッとした不快」」な状態の時もあるのですが、そんな時もそれをうまく表現する言葉が出てこず、結局、いつも「まあ、いつも通りです」などと言ってその場をやり過ごしてしまい、帰ってから後悔することもあります。

そういえば、亡くなった母が晩年よく目の不調を訴えていたのですが、その時によく使っていたのが「目がシュパシュパする」という表現でした。
でも、それを聞いた家族としては「目がシュパシュパする」と言われても目がいったいどんな状態なのか見当もつきません。
「目がシュワシュワする」なら、「そうか、目が泡のように冷えるのだな」とか「ラムネのように爽やかなのだな」とも思えるのですが、本人に言わせると、決して「シュワシュワ」ではなくあくまでもシュパシュパ」なんだそうです。
そして家族はいつも頭を抱えることになります。

お医者さんは一体どのように対処していたのでしょうか?
そういう意味では医者という職業もこれはこれで大変なのだなあ、と同情することもあります。


わからない会話はどこに行く?


だいたい「シュワシュワ」にせよ「シュパシュパ」にせよ、日本の社会には擬音語、擬態語、オノマトペ、そして造語も多いんですが、みんなその意味をちゃんとわかって使っているのかな?って考えることが時たまあります。

我が家の相方も若い頃から擬音語(造語)をよく用いる人で、会話中でもひんぱんに「ビューン」とか「ピューン」などという言葉を用います。

最近は歳を取ってきたせいか、擬音語だけではあきたらず、会話中の名詞の代わりに「あれ」「それ」とタイガースの岡田監督みたいな用法も多様するようになり、ますますいったい何を言いたいのか?主語は何なのか?さえわからなくなり、若い頃はそれを指摘することもありましたが、その都度、部屋の空気が「ピリッ」と凍りつくので、近頃は意味がわからなくとも「ふーん、そうなん・・・」などと聞き流すことも増えてきました。(こうしておとなは無口になっていくのです)
おかでさまで今では我が家のリビングの空間には、解決できなかった不毛な言葉のかけらがたくさん漂ったままです。

でも、逆に考えれば「歳を取ってから、そんな小さなことにはこだわらなくなった」ともいえるわけで、人間、すべてのことを理解しよう、理解できるなどと考えるのは本当はとても傲慢なことなのかもしれません。

所詮、言葉なんて人間が作った「パッチワーク(つぎはぎ)」みたいなもので、時に奇跡的にバランスよく言葉がつながって人々を感動させ、唸らせるかもしれませんが、普段僕らが使う言葉の組み合わせなんて大抵、理解不能な「出来損ないのつぎはぎ言葉

もしかしたら、わからないことをわからないままに捨て置いておく能力も人間の「度量」に関わってくるのかもしれません。

ということで、今日も呑気に「ビューン」と過ごしていきたいと思います。

見事なトタンのパッチワーク













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関西在住。早起きのベテランTVディレクターです。これまで旅モノやドキュメンタリーを中心に活動。MBS「ちちんぷいぷい」の旅コーナー”『とびだせ!えほん』『前略、旅先にて』やKTV「ふるさとZIP探偵団」などを担当していました。 テレビ業界での経験話からドラマや音楽論。そして趣味の占星術まで色んなジャンルの話題をつづっています。

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