みなさんは日本がお好きですか?自由はありますか?

2023年4月8日土曜日

映画、TVドラマ他 昭和 日々のあれこれ

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お早うございます。早起きディレクターです。
自分は日本という国が好きですし、日本の文化も自然もかなり気に入っています。
もちろん日本人には「同調圧力に弱かったり」「メディアの情報をすぐに鵜呑みにしたり「権威者の言葉を盲目的に信じてしまう」ような欠点もあります。
きっと「とても空気に流されやすく影響されやすい民族なんでしょう。

でも、それもたぶん「日本人の”人柄の良さ”からくるものであろう」と、自分は日頃から好意的に考えるようにしています。
(これは決して皮肉ではありません)
でも、いつまでも楽天的なことを言ってられません。


あなたは自由ですか?


最近、一冊の本を読みました。

「あなたは自由か」というタイトルがつけられた書籍(著:西尾幹二さん。ちくま書房)で、2018年発行の随筆というよりも「やさしい哲学の書」ですが、この本に出会って長年、心のなかに抱えていた疑問の靄(モヤ)が少し晴れた気がしました。




というのも、前述したように自分は日本が好きで、日本人で生まれたことに感謝していたのですが、いつの頃からかこの国の将来に漠然とした不安を感じ、日本人のことを(少しだけ)意地悪く見るようになっていたからです。
60年以上齢を重ねた今では、再び日本の文化や日本人の生き方を愛おしく思うようになりましたが、それでも、国の将来への不安だけは以前よりも大く心の底に溜まっています。

自分は日々、生活に不自由なく暮らしているにも関わらず、心には不自由さを感じるのです。

本の筆者である西尾幹二さんは保守系の重鎮として知られる人物ですが、この方の日本に対する愛情と冷徹さは現代の日本人にはとても参考になりそうです。
ここに書かれているのは「日本が好き」という甘っちょろい感情論だけではなく、とても歴史的で客観的なのです。
そして本を読み進めるうちに自分たちがかつて失ってしまった「自由」のかけがえのなさに愕然とします。

西尾幹二さんは「世には2つの”自由”がある」と書きます。
ひとつは「公民の権利(市民的権利)」という意味での自由
もうひとつは「個人的精神」としての自由

ちなみに英語では前者を「liberty」と呼び、後者を「freedom」と使い分けるのだそうです。
つまり「国から経済的な施しを受けられる自由」「個人の心の中の自由」とは全く別物なのですね。


筆者は語ります。

「人が住居をどんなに快適に、立派に整えても、そこで真の生活が行われるか否かは別の問題です。
また子供の成長を妨げる悪い条件をなくして、伸び伸びと発達できる環境をあたえてやっても、その子どもが成長するか否かはこれまた別問題です。」

そらそうですよね。
たとえば、ある政党が少子化対策として「子どもにかかる養育費を支援し学費を無償化にする」と叫んだとしても、教育環境の整備だけで子育て世代が子どもをたくさん生む気持になるかと言うと、それは違うと思います。

それよりも「人々が将来に希望を見出す社会」を作ることのほうが肝要なのではないのか?

また、筆者は教育に関してこんなことも言います。

「善いことばかりを言い立てても人間を教育することはできません。
人に教訓を与えることはできても、道徳を与えることはできません

自分たちもかつてよく言われた「子どもの個性や自主性を尊重せよ!」という言葉も、一見進歩的に思えたかもしれませんが、実は子どもを野放図に無責任に育てることになり、結果的に「個人としての人間の自由を奪う」ことになる?
たしかにそうかも知れません。

「道徳」というカチッとした枠組みに守られて、はじめて人は「自由」を認識できるものかもしれません。
すばらしい風景画が「額」によってさらに美しさが引き立つように。




あの頃、星の向こうには希望があった


自分らの生まれた前後(1960年生まれ)と言えば日本は高度経済成長の波に乗り、「テレビ」や「電話」などの家電や新しい生活様式の出現に胸をわくわくさせた時代です。

「もはや戦後ではない」と言われつつも、世間のあちこちにはまだ戦争の余韻が残っていて、貧しい家も多かったけれど、たいていの家族は幸せそうに慎ましく暮らしていました。
そして「未来にはきっと良いことが待っている」とみんなが信じていました。

それはまさに、坂本九さんが歌う「見上げてごらん夜の星を」の世界観でした(涙)
だからこそ、みんな子どもを産んだ。




そしてさらに経済は豊かになり「みんないい学校に入って、いい会社に入りましょう」を合言葉に教育を受け、大人になりました。
しかし、今思えば、いつでも見えない誰かに耳元で「この国はだめだ」とささやかれ、尻を叩かれていたような気もします。

小中学校の歴史の授業ではなぜか日本は戦争で悪いことをした国だと教えられました。
高校では自分を含めたほとんどのの生徒がテストの点数と偏差値をあげることを目的に勉強していました。
卒業式では日本の国旗や国歌に背を向ける教師もいました。
「モラトリアム」期間と呼ばれた大学生活はあっという間に過ぎ、やがて就職活動に追いまくられる同級生たち。

会社に入れば軍隊のような「新人研修」を体験した同輩達が悲痛な叫びをあげていました。
そしてバブルが崩壊し、震災が起き、いつのまにか国の経済発展は終わっていました。

あの頃から50年ほどの月日が流れ、自分たちも年を重ね仕事も終わりその結果残ったもの・・・それは、さらに増大した「自由への疑問」「幸せへの疑問」です

偏差値の高い学校に入って、エリートになれた者たちが果たしてこの国を幸せにすることができたのか?高い地位について高いお金をもらう。逆にその事が人間を臆病に卑屈にしていないか?
都会は整備され人々の生活水準はあがったけれど、幸せの水準はあがったのか?
医療は進みさらに寿命は伸び続けていますが、もしかしたら寿命が伸びた分だけ「幸せ」の割合は薄くなっているのではないか?


そういえば数年前、テレビ取材でロケに行ったベトナムの人々は日本に比べて経済的に豊かでないにもかかわらず、大人から子どもまで、みんな生活力に溢れたたくましい表情をしていました。
スクータに乗った3人の家族連れがなんだかうらやましく思えたものです。
それはかつての日本人が体験した「未来には必ず幸せが待っている」と信じているような絵面だったからです。






4月9日は地方選挙です


そんな日本ですが、今も相変わらず政治への関心は低いままのようです。
本日の4月9日はいよいよ地方選挙。
今年1月に行われた愛知県の知事選のように36,4%という低い投票率でわけのわからない政治家が選ばれるのはもううんざりです。

誰を選んで投票するのかはもちろん自由です。
でも、自分の候補者選びの基準は政党の「右」でも「左」でもなく、「外国のためではなく日本の国益のために働いてくれる人物」これ一択です。

政治家の中には「日本のため」と叫びながら、実際には目の前の利益のみを優先する人もいます。
ちなみに、今回の大阪では維新の会が推進しているカジノ問題は争点になっているけれど、なぜか同じ維新の会が以前に関与したとされる中国企業の「上海電力」問題(大阪の咲洲発電事業を行い続けている)に大阪のほとんどの立候補者が言及していないのはなぜなんでしょうか?
これって大阪人の生活に関わる重要問題で、もし有事が起こった場合は「自由」なんて言ってられないのに・・・


とにかく、未来はみんなの心に「自由」が復活するように。
「道徳」をなくした政治家や官僚からこの国を取り戻すために。
まずは投票に行きます。



















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大阪市, 大阪府, Japan
関西在住。早起きのベテランTVディレクターです。これまで旅モノやドキュメンタリーを中心に活動。MBS「ちちんぷいぷい」の旅コーナー”『とびだせ!えほん』『前略、旅先にて』やKTV「ふるさとZIP探偵団」などを担当していました。 テレビ業界での経験話からドラマや音楽論。そして趣味の占星術まで色んなジャンルの話題をつづっています。

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