お早うございます。早起きディレクターです。
来週に放送する予定の「とびだせ!えほん」京都市岡崎編の編集も4日目に入りました。

普通ディレクターは15分程度のVTRなら2日ほどの仮編集作業で済ますのですが、僕の場合使用するBGMの一部も自分で選びますので、そのぶん余計に時間がかかります。
でもこの”音選び”が僕にとっては非常にたのしい時間です。
仮編集はあんまり好きじゃありませんが(正直じゃまくさい)音選びは大好きです。
今は京都のコロッケ屋さんのシーンに由紀さおりさんの「生きがい」を使うかどうか楽しみながら悩んでいます。
まあいわば趣味みたいなものだから気楽なんでしょう。




音と音楽に関わるプロ


でもこれが音選びを職業としている”音効さん”の場合だと作業時間も限られてくるし(音効さんはディレクターの都合で徹夜で突貫作業させられることも多い)
なによりプロとして他人が作ったVTRに効果的な音楽を選ばなければならないわけですから、気も使うでしょう。

またロケ現場の音声さんも出演者の声は絶対に録音しなければなりませんから大変です。
(しかも「とびだせ!えほん」の場合、出演者の長谷川さんは声が小さい)
彼らは「どんな状況でもクリアに収録することが当たり前」という厳しい環境で仕事をしています。
「機材トラブルや電池が切れたからミキサー動きませんでした」では済まされません。
とくに僕のような音にうるさい強面のディレクターが一緒だとストレスもたまることでしょう。


小型マイクを付ける音声の鈴木さん(今年1月の写真です)

音声さん泣かせの旅コーナー


しかも「とびだせ!えほん」は偶然からうまれる要素の多い旅コーナーです。
だからカメラマンはもちろんですが音声さんにもかなり負担をかけます。

例えばカメラなら突然現れた人でもズームレンズを使ってある程度は撮影できますが、音声さんは離れた相手だとその微妙なしゃべり声を拾うのには限界があります。
あらかじめ登場人物にマイクを仕込んでおけば良いのですが、ぶっつけ本番の旅番組ではそうはいきません。
だからそんな時はガンマイク(棒付きの筒状マイク)を使って一生懸命に音を拾おうとします。かなりの神経と体力を使う労働です。

一方そんな(時に)小さな声やノイズ混じりの音を整音したり、偶然のシーンに効果的な音楽をつけて意味を加えるのが前述したプロの音効さんです。
音効さんの作業はある意味、文学的な仕事かもしれません。

たとえユーモアあふれる人物が登場する楽しいシーンだからといって、単純にコミカルな音楽を使うような子どもっぽいことはしない。それだと浅はかな、「ざんない」VTRになってしまいます。
にこやかな笑顔の人間の背景にもきっと哀しい感情はあるはずだし、せつない話の裏に笑いが潜んでいる場合もあるはずです。
視聴者に背景にある物語を連想させるような音使いをするのがプロなんです。

音楽を選ぶ音効の河原さん

いずれにせよ、現場にあふれる様々な音を適確に録音する音声さんも、撮影したシーンに効果的な音楽で物語を加える音効さんも、仕事ができる人たちにはそれなりの人生経験と直感、洞察力が備わっています。
そして彼らはいつでも「ディレクターが撮りたい場面と寄り添う音や音楽」のことを考えてくれています。
ありがたいことです。合掌。

というわけで「生きがい」の他に、僕の選んだこの日の京都のイメージ曲はシューベルトのピアノソナタです。
これらの曲が京都の人々の生活に上手に寄り添っているかどうかはテレビを見て見た皆さんのご判断でお願いします。
それでは本日ものんびりとお元気で。














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