ディレクターの求めるものは視聴者の求めるもの?

2020-08-24

TVディレクターの仕事 とびだせ!えほん

t f B! P L

テレビの鉄則3B


お早うございます。早起きディレクターです。
テレビの世界ではかつて「取材ネタに困ったら3つのBを扱え」などと言われました
3つのBとはBeast (ビースト・動物)」「Baby (ベイビー・赤ちゃん)」
そしてもうひとつがBeauty(ビューティー・美しいもの)」です。

たしかにまさに現代は可愛い猫が大人気ですし、赤ちゃんにまつわるコンテンツも多い。そしてテレビではイケメンや美女が大活躍しています。



もちろん美人もいいんですが、僕は旅ものディレクターという仕事柄「美しい風景」に接することが多い。
もともとあまり派手なものより渋いもの好みでしたが、年をとってくるとさらにその傾向に拍車がかかってきました。
例えばそこらにえている「苔」などにも妙に感動してしまいます。

そもちろん若い頃は流石に「苔」には魅かれませんでした。
というより、そんな地味なものをネタで扱っても誰も見てくれないし、たぶん視聴率は取れないと考えていました。
でも今ではそれは違うと思っています。


「苔」が好きなら好きでその美しさを掘り下げれば良い。
美しいものを美しいというディレクターの「思い」。それはときにVTRの迫力となって視聴者に迫ることもあると考えます。

視聴者は他人の苦しみを見たいのか


僕も若い頃はよく「視聴者は出演者が頑張って、時に苦しんでいる場面が好き」だと勘違いしがちでした。
だからすぐに「@@にチャレンジ!」などという安いシーンを作ってしまいます。
もちろんチャレンジを否定はしませんし、それが出演者の芸風ならば仕方ないんですが、やりすぎて危険な目に合わせては元も子もありません。

今はそれなりに年をとったからか、逆に出演している人間が心から楽しんでいる場面や喜んでいる表情をできるだけ切り取って見てもらうようにしています。
美しいものを見て感動している人ってやっぱり素敵だと思うようになったからです。

美しいものは美しい


もし人が楽しんでいる姿を見て不快に思うのならそれは仕方がありません。
それより「美しいもの」「楽しいこと」でもっと視聴者と共感しあいたい。

まあ、この年になってもごくたまに出演者に無理難題をいうことはありますけど。
そういえば長谷川画伯に滝で修行をしてもらったこともありました。
画伯、こんどお酒持っていきます。




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