おうちで一緒に絵を描こう、”笑い”の怖さ

2020年7月7日火曜日

TVディレクターの仕事

t f B! P L
お早うございます。早起きディレクターです。
ディレクターという仕事を長いことやっていますが、まだまだ難解なことがたくさんあります。
「笑い」というのもそのひとつです。

別に「どうすれば面白いVTRが作られるのかがわからない」といっているのではなく(もちろんそれも難しいですが)、その場所や時間によって刻々と変化する「笑いの空気感」というものを理解するのが難しいということです。
まさに「笑い」って複雑に重なり合った絵の具のようです。


変なたとえですが、もし僕が転校生だったとしたら、初めて入った教室で出会った生徒たちの笑いにはきっとすぐにはなじめないだろうと思います。
これはテレビでも同じことで、ある制作スタッフチームが醸し出す笑いが部外のディレクターに理解できるとは限りません。
そのディレクターが斜に構えたタイプならなおさらです。

”なんとなく面白い”ような雰囲気に騙されぬように


そしてその「笑い」が一般視聴者のもとへ届くころには事態はもっと複雑になっています。
なんならテレビの中で無軌道にはしゃぐ出演者を見て不愉快になる人もいます。
そして最悪なのはその笑いによって誰かが傷ついてしまうことです。





特に若い頃は作っている本人たちは面白いけれど、それが自分本位で誰かが不愉快になっていることに無頓着だったなどということも、まま、ありました。
失敗は教訓にするしかないんですが後悔はしたくありません。

だから、ディレクターには(ディレクターに限らず制作者には)信頼できるフィルター(大人の目線)が必要なんでしょうね。
ぼくにもその信頼できるフィルターが幾人かいますが、それは誰でもいいというわけにはいきません
もちろん最後は自分が判断するんですけどね。
でも、もう”ええ大人”なんですから「なんとなく面白い」に騙されぬようにしないといけません。「なんとなく面白い」は厄介です。



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大阪市, 大阪府, Japan
元テレビ番組ディレクター。長年、映像制作の最前線で「伝えること」に心血を注いできました。 現在は、朝の澄んだ空気の中で行う「早起き散歩」と、各地の歴史に触れる「神社巡り」をライフワークにしています。現役時代に培った映像制作のノウハウを詰め込み、YouTubeでは「大人の本気の趣味」としての動画を配信中。 このブログでは、動画では語りきれなかった撮影機材の裏話、旅の細かな記録、そしてディレクター視点での「日常の切り取り方」を綴っています。 映像と文章を通じて、皆さんの日常が少しだけ豊かになるような「朝のひととき」をお届けできれば幸いです。 ▷ YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@HayaokiTVDirector ▷ お仕事・お問い合わせ:junyo1123@gmai.com

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