「とびだせ!えほん」再放送の見どころ 京都伏見編

2020-05-11

アーカイブ とびだせ!えほん

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おはようございます。早起きディレクターです。 
あす5月12日に放送する予定の「京都伏見区編」は2012年の4月にはじまった「とびだせ!えほん」としては3回目のロケでした。
ですから第一回目の「京都蹴上編」の時のような妙な緊張感は薄れ、長谷川さんもスタッフもなんとなくお互いの手の内ががわかってきた時期です。

なによりディレクターの僕自身が「とびだせ!えほん」というコーナーがどういったコーナーなのか、どのような取材ができるのかがわかった思い出深い放送回です。

手前味噌ですが過去150本以上コーナーをやってきた中でもこの京都伏見区編はベスト5に入る出来ではないかな!と自負しています。
その象徴的な場面が伏見の名水が湧き出す場所にある料理屋さんでの出来事でした。

ひとびとの日常の営みを描いていくコーナー


京都伏見区といえば豊富で美味しい水に恵まれたお酒どころとして知られています。
そんな「白菊水」の湧く場所でその日一枚目の絵を描きはじめた長谷川義史さんですが、ふと横を見ると老舗の鳥料理屋さんの前で一生懸命に板壁を拭きそうじをする女性がいます。
その働きぶりたるや、、、

実はその女性のことがディレクターのぼくはすこし前から気になっていたのです。

でも長谷川さんは「白菊水」をスケッチしている。
当然カメラマンは絵を描く長谷川さんを撮影している。
「なんとか女性に気づいてくれないかな」と考えていたら、突然長谷川さんがふっとその女性に近づきました。そしてスケッチブックの次のページをめくって描き始めました。


ちゃんと気づいていた長谷川画伯


ディレクターですから自分が気になる場面を見つけたら、出演者やカメラマンに指示をだせばいいのですが、その時はそうしたくはありませんでした。


こういった、ロケ中にときたま出会う”一見普通だけどじつは大切で繊細な出来事”というのは、ディレクターが出演者や技術に指示を出していたのでは間に合わないし、かえって”とってつけた”ようなわざとらしいシーンになってしまうことが経験でわかっていたからです。

このような時はスタッフ間の阿吽の呼吸が大事なんです。

それが理解できる出演者とスタッフに恵まれることはディレクターとしてとてもうれしいことです。

そしてこの時あらためて、「とびだせ!えほん」では、ネタや情報だけにとらわれず、”ごく普通の風景だけど素敵なものを紹介できる”コーナーにしようと固く誓いました。


寺田屋には興味がないがお酒はだいすきなひと


伏見の取材は順調にすすみます。


新緑がまぶしい宇治川支流はかつて京と大阪を結び淀川舟運で賑わった場所です。

伝説の「スケッチ返し」がうまれたのもこのときです。
ちなみにこの時、屋形船に乗るシーンで流れているのが島倉千代子さんの名曲「愛のさざなみ」。昔から大好きな曲なんですが、この場面にぴったりだとは思いませんか?




そんな名曲にあわせて登場する有名な寺田屋はいとも簡単に紹介。
だいたい普通の旅番組ならこういった観光名所はじっくりと撮影するものなんですが
「とびだせ!えほん」の場合はあんまり深くはふれません。
あの方はこういった歴史ものにはあまり反応しませんし、しかも人が襲われたような恐ろしい場所はあまりお好きではないのです。
コーナーのエンディング曲でサムクックが「Don’t know much about history(僕は歴史になんか興味がない)」と歌っていますが、まさにそんな感じです。
「But I do know that I love you(でも、君を愛していることは知ってる)」

そして最後に登場するのが、いまや長谷川さんの愛酒となった「蒼空」をつくる「藤岡酒造」です。ここは素敵な女将さんと働き者の息子さん(5代目)が切り盛りする老舗の酒屋なんですが、えほんロケ3回目にしてついに禁断の場所「酒屋」に潜入してしまいました。

いまでこそ、長谷川さんといえば「お酒飲み」のイメージですが、この「藤岡酒造」のシーンで長谷川さんがホンモノの酒好きだということがわかったのでした。

詳しくは 「とびだせ!えほんはまだまだつづきます③本気でお酒を飲む人




こうして「伏見編」以降「とびだせ!えほん」といえば、ごくふつうの日常を描き、そしていつでもお酒を飲んでるというイメージが定着したのかもしれません。

ちなみにこの藤岡酒蔵の取材のときは長谷川さんと一緒に5合近く飲みました。
でも取材がうまく行ったあとのお酒はほんとうに美味しいものです。

明日は画伯のスケッチ魂が爆発した「京都府伊根町編」です。

スタジオ用に描かれた絵




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