放送前の儀式。VTRのプレビューチェックは今でも緊張します

2020年3月29日日曜日

TVディレクターの仕事

t f B! P L

「面白いか、面白くないか」を判断する儀式


おはようございます。早起きディレクターです。
当たり前のことですが、テレビ番組では放送するVTRは必ず事前に仮編集後編集の初期段階でプレビュー(試写)されます。
それは制作番組であろうが報道番組であろうがスポーツ番組であろうが同じです。

放送局のコンプライアンス(この言葉も定着しましたね)的に問題がないか。
テロップやナレーションに誤りがないか。
過剰な表現、放送する上でふさわしくない表現はないか、等々先輩ディレクターや局員ディレクター、またはプロデューサーなどによって入念に審査されます。
そして最終的には「そもそもそのVTRが放送するレベルに達しているのか?」が吟味されます。
要するに「放送できるか放送できないのか」白黒をつけるんです。


プレビューするのは苦手です


僕もそこそこベテランのディレクターなんで、若い人たちの作ったVTRをプレビューすることもあります。
でも、自分で編集作業をするのは苦になりませんが他人のVTRをチェックするのはどっちかというと苦手です。 

もちろんそれなりの経験もありますからナレーションの言い回しだとか、ちょっとしたシーンの入れ替えのコツなどはわかります。 しかし一番困るのが、そのVTRを作ったディレクター本人から「今回はコレを伝えたい」という気持ちが伝わってこない場合です。

 「どう伝えたら良いのかわからなかった」のならテクニックの問題だから、協力もできますが「周りが言うからそういう風に作ってきました」的なVTRを見せられるとかなり戸惑います。


 ディレクターも若い頃はまだ自信がありませんから、会議でも先輩ディレクターや周りのスタッフたちの意見にどうしても振り回されてしまうものです。
 企画自体にはそれほど思い入れはないのだけれど、とりあえず言われた通りに撮影してきて、あとは紙芝居みたいなナレーションと派手なテロップで飾りたてる。 

もちろん人の意見を聞く素直な気持ちを持つことはすばらしいです。それでもやっぱり自分が納得したうえで取材してもらいたい。 
意思もなく作られたVTRはやっぱり見ていてつらいもんです。(時に怒りさえ覚えます) 

 とはいえ、昔も今もプレビューされる側の若いディレクターはいつも不安でいっぱいです。時には先輩から強烈に罵倒をされることもあります。
そしていつもそのあとには地獄の徹夜作業が控えています・・・

   でも最近は編集室で先輩Dがも若いディレクターのVTRを見て熱く指導している姿を見かけるとなんだが懐かしいような微笑えましい気持ちにもなってきました。
先輩に親身にプレビューしてもらえている時期も幸せなのかもしれません。


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関西で活動しているベテランTVディレクターです。紀行ものやドキュメンタリーのVTRを作っています。担当している毎日放送「土曜のよんチャンTV」の旅コーナー『とびだせ!えほん』は9年目になりました。いつも朝の4時から起きて”ちゃっちゃ!”と仕事をしています。番組やブログへのご感想をいただけたら励みになります。

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