元テレビ屋がYouTubeで直面した「テロップの壁」

2026年6月8日月曜日

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 テレビマンなのに、テレビを見ない理由

お早うございます。早起きディレクターです。
というより、早起き【元】TVディレクターです。

「テレビマンの割には、普段ほとんどテレビを見ない」

現役時代から、僕はそんな人間でした。
理由はシンプルで、どうしても同業者としての「粗」や、映像の舞台裏が気になってしまうからです。

他人の重箱の隅をつつきたいわけではありません。
しかし、どうしても作り手の苦労や「しんどい部分」が見えてしまい、純粋に楽しめないのです。
特に40歳を過ぎてからはその傾向が顕著になり、気がつくと自宅でテレビをつけることはほとんどなくなっていました。


1985年の「引き算の美学」


テレビを見なくても、以前は自分の仕事にそれほど支障はなかった(はずな)のですが、最近ひとつだけ困ったことが出てきました。

それは、現代の動画における「テロップ(字幕スーパー)」の流行に疎いことです。

文字のフォント、色使い、背景、そして出し方のタイミング。これらには時代ごとの流行があるのですが、正直、そこに興味が持てませんでした。


昭和初期の映画のテロップ


 現役時代はどうしていたかといえば、テロップは極力使わない主義。たまに編集マンから「文字はどうしますか?」と聞かれても、「明朝体の白と黒でいいです」と答えるだけ。

というのも、僕が仕事を始めた1985年頃、旅番組やドキュメンタリーは、絵と音さえちゃんろしていれば内容が理解できる、という考えが主流でした。

スタジオバラエティならいざ知らず、映像作品に文字の装飾は不要だと思っていたのです。



テロップは、現代の「広告デザイン」である

しかし、今はそうはいきません。 最近の動画界では、テロップのフォントや色使いそのものが、クリエイターの「センス」を問う指標になっています。

もはや単なる補助説明ではなく、広告デザインの世界です。

じつはYouTube動画制作を手がけるようになった今、この「テロップ入れ」に非常に苦労しています。

 元テレビ屋としての基礎はあるものの、ふとした瞬間に古臭いミスマッチなフォントを選んでしまう。

初期のYouTube動画を見返すと、テロップの古臭さに冷や汗が出ます(内容は面白いと思うのですが……)。



いくつになっても、新しいものに「興味津々」


そんなわけで、元テレビ屋のおじさんは今、テロップに日々精進しています。
 いや、逆にテロップという表現の奥深さに、今は興味津々です。

 いくつになっても新しいものに興味を持ち、学び続けるのは良いことだと思いませんか?
今回は、そんな私の「恥ずかしいテロップ(試行錯誤の跡)」が入った動画のひとつをご紹介します。 昨年ロケをした「長谷寺の紫陽回廊」です。

映像の美しさと、テロップ選びの迷走。
そのギャップもあわせてお楽しみいただければ幸いです。

追伸:試行錯誤は続きますが……結果として「平均視聴率 32.1%」も愛され続ける、私の大切な一作

本文で「テロップ表現の奥深さに日々精進している」とお話ししましたが、その格闘の末に、あえて私が原点である1985年の「引き算の美学」へと立ち返って制作した最新の紀行VTRをここに置いておきます。
向かったのは、江戸と京都を結んだ旧中山道のなかでも最も険しく、往時の宿場町の風情を色濃く遺す「木曽路(妻籠宿から馬籠宿まで)」です。
現代のハデなYouTubeの広告デザインのような文字装飾は一切していません。
画面を邪魔するテロップを極限まで削ぎ落とし、万葉集に描かれた恵那山を望む石畳の街道、心に染み入る静寂の空気、そして現地の清らかな環境音をそのままお届けするスタイルを貫きました。
蓋を開けてみれば、動画を開いた視聴者の皆様の平均視聴率(維持率)が【32.1%】という、文字に頼らずとも「映像の力」さえ、そこそこあれば、大人の心に深く届くのだと教えてしてくれた、私の誇らしい1本です。
文字で私のテロップ格闘論に触れていただいたあとは、ぜひ、引き算の映像美が紡ぎ出す34分間のノスタルジックなロードムービーへ、ヘッドホンなどをつけてのんびりとお出かけください。耳と心が最高に洗われるはずです。
👇 【4K動画】江戸の面影を残す妻籠宿から馬籠宿へ。一生に一度は訪れたい恵那山を望む石畳の街道


映像を楽しんでいただけたら、ぜひYouTube側の高評価やチャンネル登録で、おじさんYouTuberの次なる「本気のモノづくりと引き算の旅」への応援をよろしくお願いします!











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元テレビ番組ディレクター。長年、映像制作の最前線で「伝えること」に心血を注いできました。 現在は、朝の澄んだ空気の中で行う「早起き散歩」と、各地の歴史に触れる「神社巡り」をライフワークにしています。現役時代に培った映像制作のノウハウを詰め込み、YouTubeでは「大人の本気の趣味」としての動画を配信中。 このブログでは、動画では語りきれなかった撮影機材の裏話、旅の細かな記録、そしてディレクター視点での「日常の切り取り方」を綴っています。 映像と文章を通じて、皆さんの日常が少しだけ豊かになるような「朝のひととき」をお届けできれば幸いです。 ▷ YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@HayaokiTVDirector ▷ お仕事・お問い合わせ:junyo1123@gmai.com

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