実はナレーションを書く作業ってデリケートで恐ろしいんです

2021年12月3日金曜日

TVディレクターの仕事 とびだせ!えほん

t f B! P L
お早うございます。早起きディレクターです。
TVディレクターは撮影現場でスタッフに指示を出しながら演出するのがメインの業務ですが、それ以外にも様々な仕事があります。
その中のひとつにVTRに添えるナレーションを書くという仕事があります。

時にはそれを構成作家さんに委ねる場合もありますが、今はほとんどのディレクターは自分自身で書いているのではないでしょうか。
だってロケ現場をその目で見たものが書いたほうが手っ取り早いし、真実味がありますもんね。


ナレーションは恐ろしい


でも、ナレーションってデリケートでしかも恐ろしいもので、その文章のさわりを一瞬聞いただけでそのディレクターが”どれくらいの技量”の持ち主なのか、ばれてしまうこともあります。

例えばVTRで出演者の長谷川さんがある観光地(例えば奈良吉野)に到着したシーンがあるとします。
画面には吉野の風景がしっかり映っていて文字テロップでも「奈良吉野」と表示されています。

そこにナレーションで「というわけで長谷川さんさんがやってきたのは奈良県吉野町」とやってしまうと、少し”ざんない”ことになります。
だって映像を見ればそんなことはわかっているからです。
「あえて語るまでもない」ということですね。


ナレーションとは「映像では説明できないものを説明」したり「ちょっとした一言で”ある感情”を視聴者に喚起させるもの」と”個人的”には考えています。
なぜ個人的なのかと言えば、ナレーションの書き方=表現方法なんてディレクターの好みだからです。

だから別に軽薄な表現であろうが、VTR全編通して「紙芝居」のようにぎっしり詰まった説明的なナレーションであろうが僕はかまいません。
自分はできるだけ過剰な説明ナレーションは避けますが。
でも、いまやテレビと言えば「ナレーション頼み」の感は否めませんし、きっと今後もますますその傾向は強まるでしょう。

音は脳を刺激する?


でもナレーションは本当に恐ろしい。
それはナレーションを読むナレーターも同様です。
ナレーターの読み方やトーンのニュアンス一発でチャンネルを変えられることもあるから大変です。


きっと「音」「言葉」というものは人間の脳や神経に響くのでしょう。
だから当然音楽やBGMも重要になるわけです。
もちろん事前の演出があっての話ですが。

というわけで今から「とびだせ!えほん」ナレーション書きの作業に入ります。
できるだけ説明過多にならないように。




よろしければクリックお願いします


60歳代ランキング

おすすめ動画

【早起き元TVディレクターが贈る】散歩ときどき神社旅、ドキドキ占星術

自分の写真
大阪市, 大阪府, Japan
元テレビ番組ディレクター。長年、映像制作の最前線で「伝えること」に心血を注いできました。 現在は、朝の澄んだ空気の中で行う「早起き散歩」と、各地の歴史に触れる「神社巡り」をライフワークにしています。現役時代に培った映像制作のノウハウを詰め込み、YouTubeでは「大人の本気の趣味」としての動画を配信中。 このブログでは、動画では語りきれなかった撮影機材の裏話、旅の細かな記録、そしてディレクター視点での「日常の切り取り方」を綴っています。 映像と文章を通じて、皆さんの日常が少しだけ豊かになるような「朝のひととき」をお届けできれば幸いです。 ▷ YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@HayaokiTVDirector ▷ お仕事・お問い合わせ:junyo1123@gmai.com

注目の投稿

ナレーションの極意。元MBS小池清氏に学んだ、映像を「生かす」ための声音の美学

おはようございます。早起きディレクターです。 「今のYouTubeやVTRは、言葉で埋め尽くされすぎていないか。 かつて毎日放送に、独特の音声で映像に命を吹き込む伝説のアナウンサーがいました。 小池清さん。  20年以上のキャリアを持つ私にとって、彼は単なるナレーターではなく、映...

アーカイブ

ページビューの合計

QooQ