秘すれば花・・・永六輔先生のすごみ

2020-08-20

とびだせ!えほん 音楽&ギター

t f B! P L
お早うございます。早起きディレクターです。
先日「とびだせ!えほん」のロケで京都の大原に行ってきました。
ただいまその編集中なんですが、もちろん今回はあの有名な名曲もVTRで流れます。
そう「女ひとり」・・・いろいろな方が歌っていますが、僕らの世代ならやっぱり男性コーラスグループのデュークエイセスが一番耳に馴染みがありますよね。



京都を舞台にした名曲「女ひとり」


昭和40年に発表されたこの曲は作曲は巨匠・いずみたく先生。そして作詞は天才・永六輔大先生です。
今や日本を代表する名曲ですが、この歌の冒頭で出てくる歌詞を聞いて京都大原三千院を覚えてしまった子供は僕だけではないはずです。
続く歌詞が”恋に疲れた女がひとり”・・・ここまではみなさん覚えてますよね。
で、そのあとに出てくる言葉は?

寺の名前と帯の柄


僕たちおじさんスタッフ達はだれも歌詞を覚えていませんでした。
そんな中、ロケの途中で歌の歌碑を発見。そこにはこう書かれていました。

結城(ゆうき)に塩瀬(しおぜ)の素描(すがき)の帯が 池の水面にゆれていた

恋に疲れた女性の衣装を描写していたんです。
そして歌の最後はもう一度「京都大原三千院 恋に疲れた女がひとり」で終わります。
とてもシンプルだけど心に残る歌詞です。



三千院という寺を訪れただけで、こんな歌詞を思いつく永六輔さんってすごいなあ、と関心していたんですが、コーナー出演の長谷川画伯から今朝さらにすごい発見を知らされました。
それは、「女ひとりって。寺の名前と女の帯の柄しか言うてない。」ということです。

そこであらためて歌詞を聞くと
2番の歌詞は「京都 栂尾高山寺 恋に疲れた女がひとり 大島つむぎにつづれ帯が影を落とした石だたみ
3番は「京都嵐山大覚寺 恋に疲れた女がひとり塩沢がすりに名古屋帯 耳をすませば滝の音
 
確かに作者の心情などは一切なし。
事実を淡々と描くのみ。
長谷川さん曰く「言葉は削らなあかんなぁ。」
さすがに普段から言葉数を最小にまで削いで削いで絵本を作る仕事をしているからこそ、そこに気づくのでしょう。



それにしてもこれだけの限定された言葉数で聞く人の気持ちを京都に誘わせる永六輔の凄み。
もう亡くなられて4年もたちますがやっぱり大先生。勉強になりますわ。
ところで僕はといえば大原のロケが面白かったのでちょっと調子に乗って余分に収録しすぎました。
このあと言葉数をどう削ぐのか?今、考え中です。


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