テレビマンなのに、テレビを見ない理由
1985年の「引き算の美学」
テレビを見なくても、以前は自分の仕事にそれほど支障はなかった(はずな)のですが、最近ひとつだけ困ったことが出てきました。
それは、現代の動画における「テロップ(字幕スーパー)」の流行に疎いことです。
文字のフォント、色使い、背景、そして出し方のタイミング。これらには時代ごとの流行があるのですが、正直、そこに興味が持てませんでした。
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| 昭和初期の映画のテロップ |
現役時代はどうしていたかといえば、テロップは極力使わない主義。たまに編集マンから「文字はどうしますか?」と聞かれても、「明朝体の白と黒でいいです」と答えるだけ。
というのも、僕が仕事を始めた1985年頃、旅番組やドキュメンタリーは、絵と音さえちゃんろしていれば内容が理解できる、という考えが主流でした。
スタジオバラエティならいざ知らず、映像作品に文字の装飾は不要だと思っていたのです。
テロップは、現代の「広告デザイン」である
しかし、今はそうはいきません。 最近の動画界では、テロップのフォントや色使いそのものが、クリエイターの「センス」を問う指標になっています。
もはや単なる補助説明ではなく、広告デザインの世界です。
じつはYouTube動画制作を手がけるようになった今、この「テロップ入れ」に非常に苦労しています。
元テレビ屋としての基礎はあるものの、ふとした瞬間に古臭いミスマッチなフォントを選んでしまう。
初期のYouTube動画を見返すと、テロップの古臭さに冷や汗が出ます(内容は面白いと思うのですが……)。
いくつになっても、新しいものに「興味津々」
そんなわけで、元テレビ屋のおじさんは今、テロップに日々精進しています。
いや、逆にテロップという表現の奥深さに、今は興味津々です。
いくつになっても新しいものに興味を持ち、学び続けるのは良いことだと思いませんか?
今回は、そんな私の「恥ずかしいテロップ(試行錯誤の跡)」が入った動画のひとつをご紹介します。 昨年ロケをした「長谷寺の紫陽回廊」です。
映像の美しさと、テロップ選びの迷走。
そのギャップもあわせてお楽しみいただければ幸いです。
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