毒気がなくなっていくワカメちゃん

2021年12月6日月曜日

映画、TVドラマ他

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お早うございます。早起きディレクターです。
これは非常に個人的な意見で気にならない人にはまったく「何のこっちゃ!?」な意見なのかもしれませんが、あまりに驚いたので一応、述べておきます。

昨日の日曜日の夕方、かなり久しぶりに「サザエさん」を見ました。
そして愕然としました。

「ワカメの声にまったく若さがない!」

いえ、別にワカメの声を担当している声優さん(2005年から担当している方で「津村まこと」さんという方です)にクレームを言っているわけではありません。
だって、2005年以降、これまでにもごくたまに「サザエさん」でワカメが喋っているシーンを見たことはありますが、その時はそれほど気にはならなかったからです。

それどころか内容に感心した時もあったほどです。

でも昨日は見ていてとっても気になりました。

「ワカメの声が落ち着きすぎている」


いうてもワカメはまだ小学の低学年(小3)という設定。
ですからまだまだ無邪気なはずで、時には家族にわがままも言うような年齢です。
にもかかわらず、とにかく彼女の声のトーンが静かで丁寧で優しすぎる。
まるでよく出来たやさしい母親のような声のトーンです。
*あくまでトーンの話です

「これって演出の方針なのか?」

これはもしかしたら制作側によって”毒気リミッター”みたいなものがかかっているのではないか?
サザエさんは今や日本の優等生的な家族漫画だから、できるだけ穏便なトーンで済まそうとしているのではないか?
自分はテレビを作る側なので、つい邪推までしてしまいます。

いずれにせよ、ワカメの声がまったく”はっちゃけて”いないためにそのリズム感(空気感?)は他の家族(カツオにさえ)伝播して、サザエさん一家がとってもいい人ばかりの(漫画としては)つまらない家族になってしまったように感じました。
まるで全くグルーブしていないアースウィンド・アンド・ファイアーを聞いているような気分でした。
こんなこと思っているのは僕だけなのでしょうか?
もしそうなら母ちゃんごめん。

いずれにせよ、ワカメちゃん。
君はまだ若いんだからもっともっと弾けてください。
そしてたまには塩気、否、毒気も味わせてください。
そういえばラストでサザエさんがお菓子食べて喉につまらせ「ンガチョゴ!」と言っていたのがが「ジャンケンポン」に変わったのはいつからだったでしょうか?



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大阪市, 大阪府, Japan
関西在住。早起きのベテランTVディレクターです。これまで旅モノやドキュメンタリーを中心に活動。MBS「ちちんぷいぷい」の旅コーナー”『とびだせ!えほん』『前略、旅先にて』やKTV「ふるさとZIP探偵団」などを担当していました。 テレビ業界での経験話からドラマや音楽論。そして趣味の占星術まで色んなジャンルの話題をつづっています。

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