旅のディレクターがおすすめする路地 その1 和歌山市雑賀崎編

2020年3月13日金曜日

路地

t f B! P L

昔から路地が好きでした


おはようございます。早起きディレクターです。
僕は小さい頃から路地が好きでした。
最近はちょっとした路地ブームなのか「路地裏探訪〜」などとタイトルのついた番組も見かけますが、実際は観光地の小洒落たお店を紹介する番組だったりします。
もちろんそういう”ちゃらい路地”ではありません。

道幅は2mくらいで古いプロパンガスが並んでいて、脇にはアロエやらわけのわからない植物が植わっているような生活感のある路地です。
昼下がりならうどんを茹でるだしの匂いがふわっと漂うような路地です。
そこまで聞いて 「私も路地が好きだ!」とおっしゃるあなた。

もしかしたら幼い頃、押入れや机の下の狭い空間で一人遊びをしていたタイプではありませんか?


路地好きには港をおすすめします



仕事柄いろんな路地を見てきましたが、やっぱりおすすめなのが漁港そばの路地です。
こういう場所には漁師さんの家が並び、干物が吊るしてあったり長靴や軍手が干していたり。たいてい絵になる路地があります


和歌山市雑賀崎

8年ほど前の春に取材で訪れた和歌山の雑賀崎は圧巻でした。
ここは戦国時代には雑賀衆と呼ばれる鉄砲使い軍団が住んだ土地で、あの信長にも抵抗した
という骨太な歴史を持つ漁師町です。
今も港には活気があります。
漁師さんは底引き網漁から港に戻るやいなや、船横でとれたての魚を直接販売し始めます。(確か週に2、3回だった気がします)
とにかく扱う魚全てが新鮮でめちゃめちゃ安かった。
大きなエビが200円で売られていました。そしてみなさんとにかく気さくでやたら声がでかい。
こういう場所に育つ子供はやっぱり素直で元気です。

湾の周りのなだらかな斜面には家々が肩を寄せ合うように密集しているので、細い階段状の路地が縦横に重なります。
ここは子供があそぶには最適な路地の宝庫です。

取材のカメラを抱えて酒屋のそばの路地を歩いていると4、5歳の幼い兄弟がひょっこりと現れました。そしてカメラの前でかけっこを始めました。
こんなシーンは台本には書けません。
奇跡の瞬間です。 路地奥の階段まで走る兄。それを追う弟。
階段の上から手を振るふたりの姿は今でも強烈に残っています。どこかで転んだのか、弟のほっぺの傷跡までが可愛かったことも。
ふたりともきっと今頃は、でかい声でしゃべる元気な中学生になっていることでしょう。



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元テレビ番組ディレクター。長年、映像制作の最前線で「伝えること」に心血を注いできました。 現在は、朝の澄んだ空気の中で行う「早起き散歩」と、各地の歴史に触れる「神社巡り」をライフワークにしています。現役時代に培った映像制作のノウハウを詰め込み、YouTubeでは「大人の本気の趣味」としての動画を配信中。 このブログでは、動画では語りきれなかった撮影機材の裏話、旅の細かな記録、そしてディレクター視点での「日常の切り取り方」を綴っています。 映像と文章を通じて、皆さんの日常が少しだけ豊かになるような「朝のひととき」をお届けできれば幸いです。 ▷ YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@HayaokiTVDirector ▷ お仕事・お問い合わせ:junyo1123@gmai.com

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